今年があと一日あればと思う前に (161219)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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スクラップ業を営んでいるTさんは、二代目の社長です。どの業
種でも、年末は忙しくなるものですが、Tさんはとりわけ多忙を
極めます。スクラップの回収依頼が山のようにあるからです。

「今年があと一日あればいいのに」と、毎年思っていました。多
くの会社では、年末に、社内や工場内の大掃除を行ないます。鉄
くずや古紙、不要な物が大量に出るため、業者に回収を依頼しま
す。社内をスッキリさせて、きれいな環境で新年を迎えようと思
うのはどの会社も一緒です。

Tさんは毎年末、回収に明け暮れていました。自社の片づけをす
るのは、仕事納めの日、すべての得意先の回収が終わった後です。
ほぼ徹夜で工具の手入れをすることもありました。

先代である父親から「何をバタバタしてるんだ。早く仕事を終え、
工具類の整理整頓をやれ!」と怒鳴られながら、「あと一日あれ
ば片づけられるのに」と、Tさんはぼやいていたのです。

そんなTさんが 純粋倫理を勉強するようになりました。その中
で次のような文章に触れたのです。

あと片づけをせず、使った道具の手入れせず、靴を揃えぬ、傘の
しずくを乾かさぬ、こうした事は身のたしなみとしての単なる作
法だとか、行儀とかと心得ているのが、これまでの考えであるが、
これを忘れることが、いろいろの不幸の原因(もと)となるので
ある。(『万人幸福の栞』第十三条)

たかが後始末と思っていただけに、「いろいろの不幸の原因」と
いう言葉が胸に突き刺さりました。そして、思い出したのは父の
仕事ぶりでした。

創業者である父親は、年末の仕事納めの日になると、工具類を油
で磨き、工具置場に整然と並べていました。感謝と労いの意味を
込めて工具の後始末をし、掃き清めた工場に鏡餅を備えて新しい
年を迎えるのが常でした。

また、得意先のスクラップ置き場には関係のないゴミも混入して
いるものですが、父はそうしたゴミも持ち帰っていました。

「お客さんはスクラップ置場もきれいにしたいだろうから、ゴミ
も持ち帰るように」と、父は常々口にしていました。当時は面倒
だなと思っていましたが、父は、得意先も自社も、しっかり後始
末をつける商売をやってきたのだと、今更ながらに思ったのです。

〈自分も父のようにきっちりと始末をつける仕事がしたい〉と思
うようになったTさん。とはいえ、年末は稼ぎ時です。回収を減
らす訳にはいきません。そこで、年末前の、比較的余裕のある時
期から工具の手入れを行なうと共に、日々の後始末を徹底したの
です。

この実践に取り組んで以来、Tさんは、年末に慌てることがなく
なりました。仕事納めの日は最小限の後始末で済むようになり、
落ち着いて新年を迎えられるようになったのです。

今年もいよいよ残すところあと僅かになりました。しっかりと後
始末の段取りをつけて、新しい年を迎えたいものです。
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後始末の実践。年の瀬を迎えながら一つひとつ片付けていきまし
ょう。


 

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