目に見えない資本主義

みなさん、おはようございます。今日もツイてます。

群馬安中での勉強会、2日目です。今から特別モーニングセミナ
ーです。「見えない資本」を見つめていた日本型経営というタイ
トルの田坂広志著「目に見えない資本主義」より抜粋します。

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これから「知識経済」が「共感経済」へとパラダイム転換を遂げ
ていくが、この「共感経済」という新たな経済に処するためには、
何よりも、「共感資本」と呼ぶべきものを重視しなければならな
い。

「共感資本」とは、知識資本・関係資本・信頼資本・評判資本・
文化資本、といった「目に見えない資本」のことであるが、「共
感経済」においては、こうした「目に見えない資本」を評価し、
増大させていく力が企業の経営者に求められる。

では、「共感経済」において重要になる、知識資本・関係資本・
信頼資本・評判資本・文化資本といった「目に見えない資本」を
評価し、増大させていくためには、経営者はどうすればよいのか。

実は、顧みるならば、かつての日本経営においては、こうした
「目に見えない資本」を評価し、それを増やしていくことが、経
営者の重要な役割とされてきた。

なぜなら、かつて日本企業の優れた経営者は、次のようなものを
大切にしてきたからである。

「社員の目の輝き」「社員の働き甲斐」「職場の空気や雰囲気」
「社員の和」「企業の文化」「顧客への共感」「社会からの信頼」
「世間の評判」

これらは、「財務諸表」には載らない価値であるが、優れた経営
者は、そうした「目に見える数字」に表れない価値をこそ、深く
見つめてきた。

そして、かつての日本型経営の素晴らしさは、くした「経営者」
の存在だけではなかった。その企業で働く「管理職」や「社員」
が、やはり「目に見えない価値」を大切にしてきたのである。

そのことを象徴するのが、日本型経営における「報酬観」であろ
う。すなわち、仕事の報酬とは、何か。その「報酬観」が、日本
型経営の強さであった。

なぜなら、日本型経営においては、管理職や社員が、「目に見え
る報酬」だけでなく、「目に見えない報酬」を大切にしてきたか
らである。

「目に見える報酬」とは、言うまでもなく、「給料や年俸」、そ
して「役職や地位」である。では、「目に見えない報酬」とは、
何か。

実は、日本型経営においては、働くことの報酬として、次の4つ
も大切な報酬であると、多くの社員は感じてきたのである。

第一が、「仕事の働き甲斐」。
日本の職場において、しばしば語られてきた言葉に、「仕事の報
酬は、仕事だ」という言葉がある。

それは、色々な意味を含んだ素晴らしい言葉であるが、一つの意
味は、「仕事の報酬とは、仕事の働き甲斐そのものだ」という意
味である。

第二が、「職業人としての能力」。
かつて日本企業の職場においては、社員は、「腕を磨くことの喜
び」を感じてきた。日本においては、「腕を磨くこと」そのもの
が、喜びであり、報酬であるという価値観があった。

第三が、「人間としての成長」。
日本企業においては、「仕事を通じて己を磨く」という言葉が尊
ばれるように、仕事とは、単に生活の糧を得るための手段ではな
く、人間として成長するための大切な機会であると考えられてき
た。

このように、日本企業においては、「人間としての成長」は、あ
る意味で、働くことの最高の報酬と考える文化が存在した。

そして、第四が「職場の仲間との出会い」。
日本という国においては、「袖すり合うも、他生の縁」という言
葉が語られ、多くの人々が「縁」という言葉を好んで使ってきた。

それゆえ、日本企業の職場においては、職場の仲間と力を合わせ、
心を一つにして一生懸命働くことによって、その縁が深まってい
くことを尊いことと考える文化があった
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