人を育てるにも辛抱がいる(110915)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

「努力の上に辛抱という棒を立てろ」以前も同じようなメールを
配信しました。今日は全文を紹介します。タレントの桂小金治氏
の教えです。桂小金治さんの父とのやり取りです。子供を育てる
重要性を感じる内容です。

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この頃(10歳頃)、僕にとって忘れられない出来事があります。
ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、吹いてみたら
すごく上手に演奏できたんです。無理だと知りつつも、家に帰っ
てハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。

すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と神棚の榊(さかき)
の葉を1枚取って、それで「ふるさと」を吹いたんです。あまり
の音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。もちろん、親父
は吹き方など教えてはくれません。

「俺にできておまえにできないわけがない」。そう言われて学校
の行き帰り、葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。だ
けど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。諦めて数日で
やめてしまいました。

これを知った親父がある日、「おまえ悔しくないのか。俺は吹け
るがおまえは吹けない。おまえは俺に負けたんだぞ」と僕を一喝
しました。

続けて「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。
そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出
るには努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。この棒に花が咲
くんだ」

と。その言葉に触発されて僕は来る日も来る日も練習を続けまし
た。そうやって何とかメロディーが奏でられるようになったんで
す。草笛が吹けるようになった日、さっそく親父の前で披露しま
した。得意満面の僕を見て親父は言いました。

「偉そうな顔するなよ。何か一つのことができるようになった時、
自分一人の手柄と思うな。世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。
錐(きり)だってそうじゃないか。片手で錐は揉めぬ」

努力することに加えて、人様への感謝の気持ちが生きていく上で
どれだけ大切かということを、この時、親父に気づかせてもらっ
たんです。

翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ細長いものがある。
開けて見たらハーモニカでした。喜び勇んで親父のところに駆け
つけると、

「努力の上の辛抱を立てたんだろう。花が咲くのは当たりめえだ
よ」

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。あまりに嬉しいも
のだかち、お袋にも話したんです。するとお袋は「ハーモニカは
3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。あの
子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」

僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。いまでもこの時の心の震
えるような感動は、色あせることなく心に鮮明に焼きついていま
す。
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