知識としての人間学、実学としての人間学(110929)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

「エピソードで読む松下幸之助」に「タバコの買いおき」という
内容が書かれています。人間を知る。という一面に触れています。

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「ちょっと小僧さん、タバコ買うてきてくれんか」幸之助が自転
車店に奉公していたころ、自転車を修繕しに来た客によくそう言
われた。

「へぇ、よろしおます」初めのうちは汚れた手をいちいち洗って、
近所のタバコ屋まで駆け出していった。やがてこれではいちいち
面倒だ、時間もかかるということで、一計を案じた。

“一度にたくさん買っておこう。”それを言われたつど出せばい
ちいち買いに走る面倒もないし、修繕中の手を休ますこともない。
しかも早くお客さんに手渡せる。

そこで自分の金で20個入りの1箱をまとめて買った。すると、
1個おまけがついた。

幸之助はそのことを実際に買ってみるまで知らなかったが、敷島
が1つ100銭、朝日が8銭、月に2箱や3箱は売れたので、2.
30銭の儲けが出た。

小僧の給料が50銭から1円の時代である。結構な小遣いで、ま
さに一挙両得であった。

しかし、このタバコの買いおき、お客さんにはなかなか好評だっ
たが、半年ほどでやめてしまった。ある日、主人が幸之助を呼ん
でこう言ったのである。

「あのなあ、幸吉、あのタバコの買いおき、あれやめとき。お客
さんは喜ばはるし、おまえにとっても都合がええやろけど、はた
のもんが何かとうるさい。ごちゃごちゃ言いよる。もちろんお客
さんも大事やけど、店の中がみんなうまく、しっくりいかんと困
るさかいに、不服やろけど、とにかくやめとき」

幸之助はそのときのことを、のちにこう述懐している。

「人と人との関係はむずかしいもんやということでんな。だれも
損をしない、いいアイデアでさえも、ときには長続きしないこと
があるんです。 今考えると、タバコで儲けた金を、全部といわん
までも、一部出して、みんなにおごったらよかったんです。利益
の還元というか、分配ですね。しかし、そのころは、そこまでは
気がつかなかった」
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これこそ実学であり、人間学だと思います。知識として知ってお
くとその場面に遭遇した際、自分のものになるようです。

人間学を学びましょう。

 

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