甘い言葉を聞いたら自己を引き締めろ(120716)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

人生の諫言です。「甘い言葉を聞いたら自己を引き締めろ」今週
の倫理からです。

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「耳ざわりのいい言葉には気をつけろ」と昔から言われます。心
地よく響く言葉には、人の理性を狂わせ酔わせるものがあるよう
です。

企業コンサルタントの小林氏が若い頃のことです。社内の研修部
門で経験を蓄積し、いよいよ現場へと巣立つことになった時、先
輩から餞(はなむけ)の言葉をもらいました。

「現場に出ていく君に、一言いっておきたいことがある。当社の
顧問企業には、人生の辛酸を舐め、それを力強く乗り切ってきた
多くの先輩がいる。その先輩たちが、まだ若い君を『先生』と呼
んでくださるだろう。その言葉に対し君がどのように反応するか
で、君の人生は決まるといっていい。

先生と呼ばれるたびに〈自分はそんな中味の人間ではない〉と恥
じ入り、先生と呼ばれてもおかしくない自分になろうと励みにす
るのであれば、大きく道を踏みはずすことはないだろう。
『先生』という言葉には注意するように」

顧問企業の指導にあたるようになった氏は、目の前の相手から
「小林先生」と呼ばれるたびに先輩の言葉を思い起こし、ひたす
らに自己を高めようと努力しました。しかし人間とはやっかいな
もので、そのうち先生といわれることに慣れていったのです。

ある日のこと、顧問先の若手社員を中心とした会合に小林氏は顔
を出しました。先月に課題として与えていたものが全員手つかず
の状態であったことに、思わず小林氏は一人ひとりを名指しで厳
しく責め立てたのです。

「普段からだらしのない生活をしているからこのザマだ。だいた
い君らはやる気があるのか」と机を叩いて怒鳴りまくったのです。
すると年端もいかぬ青年が突然立ち上がり、「小林君、そんな言
い方はないだろう。自分たちはそれぞれ業務をこなしながら取り
組んでいるんだ。確かに課題をやらなかったことは僕たちに非が
あるが・・・」と言ったのです。

小林氏はこの青年の「小林君」という言葉を聞いた瞬間、〈こい
つ、俺を君づけで呼んだな。なぜ『先生』と言わない!〉と逆切
れしかかったのですが、冷静になる中でかつての先輩の言葉を思
い出したのでした。

〈そういえばここ数年、「先生」という言葉に酔いしれ、戒めと
して常に精進することを忘れていたな。なんと情けないことか・
・〉

年長者を君づけで呼ぶこと自体は誉められたものではありません
が、しかし小林氏は今でも「小林君」と呼んでくれた青年に感謝
しています。

「彼があの日、『小林君』と呼ばなければ、もっと鼻持ちならぬ
人間に自分はなっていた。まさにあの時の一言は、私を正気に引
き戻してくれた」と述懐します。

この「先生」という言葉に匹敵するものに、「社長さん」という
呼ばれ方があります。「社長さん、社長さん」と言われているう
ちに、自分を見失う経営者が少なからずいるようです。

必要以上に背伸びをして脇が甘くなり、妙に気前がよくなっては
不必要な金をばらまいてみたり、どうでもいいことを引き受けた
り・・・。時には連帯保証の押印をした後、その処理に非常な苦
労をしてみたりと、とかく耳ざわりのいい言葉には注意が肝要で
す。

足下をしっかりと見つめ、自分がやるべきことに情熱を傾けるの
です。そして名実ともに「社長」と呼ばれるにふさわしい人格を
確立するのです。「社長」として恥ずかしくない人物へと自己を
磨き高めていきましょう。
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戒めの言葉ですね。今日の徳目は「自律」です。自分を律してい
きましょう。

 

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