動的に生きるとは? ( 121206)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

五木寛之(作家)「私の養生法 ~動的に生きる~」『致知』2
012年12月号 特集「大人の幸福論」より

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【記者:養生は人に依存していてはダメだということですね】

世間でいわれていることを頭からやってもダメですね。仏教に
「天上天下唯我独尊」という言葉があるでしょう。あれはただ自
分は尊いんだといっているわけではない。唯我、たった1人の我
なればこそ尊しということです。

世界には何十億もの人がいますが、1人ひとり全部遺伝子が違う。
これは驚くべきことです。そのたった1人の自分ときちんと向き
合うことが凄く大事です。

【記者:たった1人の自分と向き合う】

科学や医学、あるいは治療というのは、一人ひとりの唯我には向
き合えないんです。医学の教科書には普遍的なことしか書いてな
いし、治療というのはそれをもとに行われるわけですからね。

逆に、養生というのは個性と向き合うことなんです。だから他人
にはよくても自分には効かないこともある。

例えば、早寝早起きが健康にいいといわれていますが、私は何十
年も夜行生活を続けてきました。打ち合わせとかインタビューを
済ませて、1人になって執筆を始めるのは、いつも深夜の12時
からです。それが朝5時頃に終わると1時間くらい本を読んで、
寝るのはだいたい朝6時。起きるのは午後1時か2時。こういう
夜行性の生活は、医師や科学者たちに言わせると非常識のきわみ
なんですね。

【記者:それでも人一倍お元気ですね】

それは一人ひとり違うからです。多くの人には早寝早起きがいい
かもしれないけれども、100人に1人、1千人に1人、1万人
に1人くらい例外があるかもしれない。その例外は自分かもしれ
ない。実際、私にはこれが合っている。もし午前中にどうしても
起きなければならない時は、3、4時間しか睡眠がとれなくても
起きる。それがいいんです。つまり、規則正しいルーティンの生
活を送っている人は、非常時に弱いんです。

ですから海外旅行に行って時差に悩まされるのは、普段から規則
的な生活をしている人がほとんどでしょう。

私なんか乱世に生きている野性の動物と思っているから、不規則
で動的な生活を大切にしているわけです。普通は7、8時間眠る
けれども、時には徹夜もするし、2、3時間の睡眠で起きること
もある。これがいいんです。

【記者:変化があるほうがいいと】

動的に生きなければダメでしょう。それから、よく噛んで食べろ
ともいいますね。だけど30回も50回も口の中でグジャグジャ
噛んで、流動食のようにして胃に流し込んでいたら、胃が怠ける
と思うんです(笑)。

胃腸というのは本来、釘でも溶かすぐらいの物凄い野性的な力を
持っている。過保護にし過ぎるとそういう力がどんどん衰えてい
くんです。

私も普段はよく噛みます。だけど週に1日か2日はあまり噛まな
い。ご飯でもなんでも飲み込んで時どき胃腸に警告を与えてやる
(笑)。でないと彼らは野性的な力を失っていいかげんになって
しまう。

ベースで自分の生活を守りながら、時どきそういう波乱を起こす
んです。音楽でいう変拍子。スウィングみたいなものです。人間
はそうやって動的に生きなきゃいけないと思うんです。
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動的に働きましょう。

 

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