プロ宣言をした真意 (130530)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

「プロ宣言をした真意」竹内洋岳(プロ登山家)『致知』201
3年6月号特集「一灯照隅」より

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これを踏まえて二〇〇六年、私はプロ宣言をしました。記者会見
を開き、八千メートル峰十四座をすべて登り切ることを宣言した
のです。

発表前に思ったことは、その発表をする自分はいったい何者かと
いうことでした。

それまでの私は、一人の登山愛好家としてただ自分の登りたい山
に登り続けてきました。しかしそういう宣言をする以上は、単な
る愛好家では済まなくなりました。

十四座完登というのは、それまで数多くの先輩登山家たちが命懸
けで挑戦してきた目標でした。

実際、山田昇さん、名塚秀二さんをはじめとする先輩登山家たち
が、九座まで登頂を果たした後、命を落とされています。その志
を継いで登るからには、いつか登れると思いますとか、やはり無
理でしたというわけにはどうしてもいかない。

やると宣言して、最後は這ってでも登らなければならないと私は
考えたのです。

記者会見に向け、そうした思いを綴っていた時、「登山家」とい
う肩書に私は違和感を覚えました。

世の中には評論家、芸術家など、「家」のつく職業がたくさんあ
ります。

その共通点をあらためて考えて気づいたことは、「家」のつく職
業の多くは資格が要らず、自分で名乗るだけでなれるということ
でした。

それは逆に、いつでも勝手に辞められるということでもあります。
それは自分の思いとは全く釣り合いませんでした。

私は十四座必ず登り切るということ、山の世界で生きていくとい
う覚悟を込めて、「プロ登山家」と名乗ることにしたのです。

プロとはいったい何か。

いろいろな考え方があると思います。私が考えるプロとは、覚悟
があるか否かだと思います。

プロ宣言は私にとって、十四座を最後まで辞めずに登り切ってみ
せるという覚悟を定めるために必要でした。

辞めないでやり通す覚悟があるのがプロ。やると宣言し、それを
確実にやり抜いてこそプロだと思うのです。

登山というのは他のスポーツと異なり、ルールもなく審判もいま
せん。

世間から隔絶した場所で行われることを幸いに、自分に都合のい
いことばかり公開してしまいがちな面もあります。しかし、これ
が仮に格闘技の試合であれば、勝つ試合ばかりでなく、自分がボ
コボコに負かされる試合も観客に見せなければなりません。

同様に登山も、結果だけでなくその過程も見せる必要があります。
自分の都合の悪いことも包み隠さず公開することは、登山をスポ
ーツとして認めてもらうためには必要なことだと思うのです。

ゆえに私は、ダウラギリの登山では、GPSを使用して自分の居
場所をリアルタイムでインターネット上に公開しました。

これは単純に頂上に行って帰ってくる過程を見せるだけでなく、
万一途中で命を落とせば、その様子も伝わります。

そこまで見せる覚悟があるのがプロであり、今後登山がスポーツ
として発展していくかどうかの分かれ道になると私は考えるので
す。
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プロ宣言いいですね。今日も自分の中で一つ宣言して仕事に取り
組みましょう。


 

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