一心不乱に働く (130619)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

一心不乱という言葉があります。辞書には「何か一つのことに心
を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中
して、他のものに注意をそらさないさま」とあります。

僕は二十代に仕事の中で「一心不乱」を経験するべきだと思いま
す。それが後の三十代、四十代をつくるのです。二十代に楽する
と、必ず、次の代にそのつけが回ってきます。人生とはよくでき
たものです。

さて、『致知』2013年7月号、連載「二十代をどう生きるか」
より。

「酔いは一瞬で覚めた」田中健一(東レインターナショナル元社
長)の記事です。

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もう一つ、私に目覚めるきっかけを与えてくださったのが、二十
代後半に仕えた十歳年上の課長であった。

しばしば酒にも付き合わされ、怪気炎を上げる彼の姿を当時の私
は側でうんざりしながら見ていた。

何か凄いお話をされていることは感じていたが、それをキャッチ
できるだけの問題意識がなかったのである。

あの時のお話を少しでもメモしておけば、いまどれほど役立った
だろうかと悔やまれてならない。それほど才気溢れる方だった。

ある日、その課長の自宅にお邪魔して飲んでいた時、私は「いつ
営業に出してくれるんですか」とつい愚痴をこぼした。

すると彼は、ガラガラッと傍らの押し入れの戸を開き、置かれて
いた木箱を開けて見せてくれた。木箱の中にはびっしりとノート
が詰め込まれており、その数は恐らく百冊は下らなかったであろ
う。

「お前は俺がいつも大ボラ吹いていると思っているだろう。しか
し俺の話はこういうものに裏付けられているんだ」

促されて開いてみると、まず課長自ら描いた紡績機の設計図が目
に飛び込んできた。

そればかりではない、化学から経済まで、あらゆる分野について
の図や数字がびっしりと書き込まれており、彼がこれまでどれほ
ど勉強を重ねてきたかが一目で分かった。

私は雷に打たれたようなショックを受けた。

課長は私におっしゃった。

「いいか、自分たちがつくったものが、どこへ売られて何に変わ
り、最終的にどういう形で消費されるのか。そこにそれぞれどん
な問題があるのか、分からなければ商売はできない。文句を言う
暇があったら勉強しろ」

酔いは一瞬で覚めた。

あの時目覚めたおかげで、私は他社との交渉の際、例えば原料が
足りないという話になった時など、どのくらい原料があればどれ
だけ製品をつくれるか、その場でサッと化学式を描いて計算する
ことができる。

相手も本気になって考えてくれるから、話が実質的に進むように
なる。

二十代の終わりにニューヨーク勤務になった時も、まだ一ドル=
三百六十円で日本品がコスト競争力があった上に、私が商談で細
かいことまで即答して先方の必要性に具体的に対応できることが
評価され、面白いようにお客様が増えた。

日本の工場でアメリカ向けに生産される製品の半分くらいを出し
ていたほどで、会社での評価云々よりも、とにかく商売が面白く
て、面白くて、一心不乱に働いた。
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一心不乱に働く。そこには嫌々ながらではなく、面白くてたまら
ないものがあります。仕事の中で面白味を見出しましょう。


 

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