一番の人材育成は経験させること(130929)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

「JAXAの人材育成術」川口淳一郎(宇宙航空研究開発機構シ
ニアフェロー)『致知』2013年10月号連載「生命のメッセ
ージ」より

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糸川英夫先生は、戦後日本が航空技術開発を禁じられ、他国から
技術供与を受けられなかった中で独自に宇宙開発を始められまし
た。そこから日本初の人工衛星の完成に至る道筋をつけられた功
績はやっぱり大きいですね。

糸川先生が非常にユニークな方だったことは有名ですが、そうい
う方だったがゆえに、そこに集まった私の先生の世代もまたユニ
ークだった。ロケットなんて自分たちにも絶対造れると信じてい
たと思うんです。

そういう精神で物事に取り組む人たちというのは、模範とか手本
が要らないんですね。

日本人は何か手本がないとなかなか動けない傾向が強いと思いま
すが、その集団はそうじゃなかったんです。

自分たちが最初の一歩を標すんだ、絶対やっていけるんだと信じ
て突き進む。無謀ではあるかもしれませんが、そういう考え方こ
そが私たちが受けた一番大きな影響だったと思うんですね。

ですから、私が考える糸川先生の一番の功績というのは、そうい
う場をつくり、場を残してくださったことだと思うんです。

私は、人材育成というのは経験させることであって、本や文献を
読ませても育たないと思っています。

一番大事なのは、昔の徒弟制度で技術は習うのではなく盗めとい
われたように、経験を積んだ人が仕事をしているその背中を見て
育つものだと思います。

上の世代から盗む場を提供すること、その機会を提供することこ
そが一番大事なことだと思います。ですからこのJAXAでいい
研究ができる最大の要因は環境だと申し上げているんです。

私がJAXAで学んでいる学生たちと話のできる時間は本当に少
ないので、彼らの中には自分がここにいるメリットが分からなく
なる人もいる。

けれども研究というのは教えられるものじゃないんですよね。そ
れよりも、自分の周りで誰が何をしているのか、それを見聞きす
ることが一番の刺激になるんです。

だから学生には積極的にプロジェクトに参加するように言ってい
るんです。

そこでは自分たちの少し上の准教授クラスの人たちが、プロジェ
クトのために無償で一所懸命働いている。そういう姿を見られる
環境というのは非常に重要だと思っているんです。
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与えられた技術というのは身につかない。技術は盗むもの。僕も
社会人になって溶接工として働いいた時、溶接の技術は盗め。と
よく言われました。教えられて身に付くようなものは本物ではな
い。技術者もそうですが、仕事人として一人前になるには、ある
時期、七転八倒を経験する必要があります。

自分で盗む。という意識を持って仕事に取組んでいきましょう。


 

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