人を育て続けなければ会社はもたない(131130)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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作家・司馬遼太郎の『陸奥のみち』に、こんな一節があります。
「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばなら
ないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうと
おもったりした」

種差海岸は青森県八戸市東部にある海岸です。下北半島から続く
穏やかな砂浜と、三陸海岸の険阻な岩礁、断崖の磯浜の景観が混
ざり合う地点です。

海岸には遊歩道が整備され、春から夏にかけて、さまざまな海浜
植物が咲き誇ります。景観を保全するために、地域の人を中心に
ゴミ拾い活動なども行なわれています。美しい景観が地球の財産
だとすれば、企業の財産は「人」でしょう。

種差海岸がある八戸市に、人育てをモットーとする会社がありま
す。昭和四十五年創業の近田会計事務所です。創業時わずか四名
の所員のうち、三名は身内でした。

現在の所長である近田雄一氏が入所した時、給料をもらえていた
のは創業者の父と、一名の所員のみ。「同居だったので何とか生
活ができました」と近田氏は振り返ります。

慎ましやかな家族経営に転機が訪れたのは、父の突然の入院でし
た。当時、仕事上で必要な書類に押印する権限は、一人だけ税理
士の資格を持っていた父にありました。

近田氏は、書類を持って何度も病院と事務所を往復します。税理
士がいないことの大変さを痛感すると共に、一人に任せきる運営
ではなく、人がたくさんいてフォローし合える体制にすることを
決意したのです。

父の後を継いだ近田氏は、事務所を大きくしていきました。年代
によってスタッフの数が偏らないよう、まばらな状態にならない
よう、毎年新規の雇用を続けました。

折しもデジタル化が加速する時代。次々と会計ソフトが開発され、
人の代わりにパソコンが導入される割合が増えました。また、バ
ブルの崩壊、長引く不況から、新しい人材を雇用するリスクもあ
りました。

近田会計事務所でも、財務状況が逼迫する時期があったそうです。
そのような中、一貫して採用を続けました。その背景には、「人
がいなくては仕事にならない」という創業時の苦い経験と、「地
域のために働き口を作りたい」との強い思いがあったのです。

「これからも雇用し、人を育て続けます」と話す近田氏。そして、
「採用した以上は責任がある」との言葉通り、社員教育に力を注
いでいます。毎日の朝礼をベースに、営業部門や顧客満足に関す
る部門などの委員会を作り、積極的に勉強会を行なっています。

近田氏は「人を育て続けなければ会社はもたない。仕事をするの
は機械ではなく人だから」と語ります。今では、六十三名の所員
を有する会計事務所となりました。

美しい景観も、人の手が入ることで保たれるように、会社の財産
である人育ても、愛情に裏づけされた「教育」が不可欠なのです。
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人を育てることの大切さを改めて学びました。人育ては自分育て
です。部下を、同僚を、そして上司を育てていきましょう。


 

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