持病の見方を変える (131207)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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先日、ある父子の挑戦を追ったテレビ番組が放送されました。パ
ーキンソン病で闘病中の父親が、息子のAさんと、八十キロの道
のりを自転車で踏破するというものでした。

舞台は広島県尾道市と愛媛県今治市をつなぐ「しまなみ海道」。
海峡を眼下に、アップダウンの激しい道を走るコースです。

父親は、もともと趣味としてサイクリングをしていました。リハ
ビリを続ける中で、しまなみ海道走破の夢が再燃。「同じ病の人
たちにも元気を与えたい」という想いに、息子のAさんが応えた
のです。

十年前にパーキンソン病を発症して以来、父親はほとんど自転車
にまたがることがありませんでした。体は痩せ細っていましたが、
二人三脚で日々のトレーニングを重ねて、いよいよ当日を迎えま
す。

出発から五時間が経過した頃、疲労により平衡感覚が麻痺して、
手足が思うように動かなくなります。転倒を繰り返し、Aさんも
〈このままだと難しい〉と思ったそうです。しかし二日目、前日
の遅れを取り戻そうとする父の必死な姿に、Aさんも坂道で背中
を押しながら懸命にサポートを続けました。

三日目、家族や地元の人たちなど大勢の応援者が待つゴールに無
事到着。みごとに夢を果たした父は「息子のお陰」と、何度も何
度も口にするのでした。

今回の挑戦の背景には、父親の肉体的なハンデに加えて、親子関
係の課題もありました。

パーキンソン病を発症した当時、父親はAさんの介護を決して受
けつけなかったそうです。息子の世話にはならないという父のプ
ライドがあり、意見のぶつかり合いも度々ありました。そのため、
Aさん自身、父をなかなか受け容れられませんでした。

しかし、トレーニング中のある日、父親の服の着替えを手伝いな
がら、表情の固かった父の目に、涙が浮かんでいるのを見ました。
その瞬間、改めて父親の心の奥にある深い想いにふれた気がして、
〈なんとか夢を叶えてあげたい〉と思ったのです。

ゴール直後、Aさんは息を切らしながら、テレビのインタビュー
でこう語っていました。「病気は治る、治らないではなく、気持
ち一つで素晴らしいことがある」。病気を乗り越えるというより
も、まさに、病気によって、親子の絆が強まったのでしょう。

倫理研究所の会長・丸山竹秋は、病について次のように述べてい
ます。

持病はないにこしたことはない。しかしどうしても治らないとき
は、その見方を変えることだ。つまり「自分のこの持病があるか
らこそ、かえって自分を守ってくれている」と、むしろ持病に感
謝する。これは単に気持ちだけの問題ではない。事実がそうなの
だ。持病は守り神なのだ。(『つねに活路あり』丸山竹秋)

病気は苦しいものですが、守ってくれる家族の存在を感じた時、
病気の本当の意味が見い出せるのかもしれません。
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持病、病気との向き合い方を考えさせられます。


 

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