初心を大切にする習慣 (140118)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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成功は最低の教師だ――。これは、二十世紀最大のビジネス成功
者の一人、ビル・ゲイツの言葉です。その理由を、ゲイツは「賢
い人間をたぶらかして、失敗するわけがないと思わせてしまう」
と後に述べています。

成功に酔いしれて進歩向上を忘れると、衰退を招きます。ゲイツ
の言葉は、今年最初の「今週の倫理」で紹介した、世阿弥の「初
心忘るべからず」と通じるところがあります。

この言葉は、「最初の稚拙さを忘れることが進歩向上を阻む」と
いう戒めと、「未熟だった頃を忘れず努力すること」の大切さを
説いたものでした。

そして、忘れてはならない初心として、「是非初心」(ぜひのし
ょしん)、「時々初心」(じじのしょしん)、「老後初心」(ろ
うごのしょしん)の三つが続きます。

一つ目は、青少年期の未熟さを忘れずに精進すること。二つ目は、
地位や年齢が上がっても、「今が一年生」と常に上を目指して、
初心に帰ること。三つ目は、老年においても物事に完成はないと
して、常に初心の心で磨きをかけていくことを述べています。

世阿弥の精神を、先のビル・ゲイツの言葉に置き換えると、「失
敗こそ最高の教師だ」「なぜなら、未熟な段階を心に留め、常に
謙虚に向上しようとさせるから」となるのではないでしょうか。

長く生き延びる企業は、往々にして、初心や本(もと)を大切に
しているところがあります。

山梨県南巨摩郡にある西山温泉慶雲館は、世界最古の旅館として、
ギネスにも認定されている温泉宿です。創業は飛鳥時代(西暦七
〇五年)。慶雲館の家宝の一つが、天文五年の銘が刻まれている
鰐口(わにぐち)です。

これは武田信玄の家臣・穴山梅雪(あなやまばいせつ)から寄贈
されたものといわれ、四五〇年以上経った今も、大切に保存され
ています。

当主は、家業継続の秘訣として「温泉を守ることだけに専心した
お陰。副業に手を出していたら、とっくに潰れていた」と語って
います。

初心を大切にする習慣が、変化興亡の中を生き抜く鍵なのかもし
れません。

今年は午年です。「午」は陰陽の陽の極地を表し、太陽が最も高
く上がった状態を示します。また、頂上まで上り詰めたものが、
やがて陰に傾き始めることも意味している、と言われます。

「初心忘るべからず」の謙虚な姿勢で仕事に取り組み、「午」の
勢いに乗るか。それとも、下降の波に乗るか。これは、その人の
心がけ次第でしょう。

「開店の日のいきごみと、友人のよせられた厚意を忘れるから、
少しの困難にも、気をくじかせる。終始一貫ということは、成功
の秘訣であるが、これが出来ないのは、皆本を忘れるからである」
(『万人幸福の栞』丸山敏雄)

初心と共に、恩を思い起こすことで、時代の波に翻弄されないエ
ネルギーが沸いてきます。そのエネルギーで、良い一年のスター
トを切りたいものです。
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みなさんの「初心」はなんでしょうか。初心に思いを馳せる一日
にしましょう。


 

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