日に新た (140125)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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年が改まったこの機会に、昨年までの生活指針や実践目標を振り
返り、できたこと、できなかったこと、成果の出たこと、出なか
ったことを鑑みて、新たな方向性を構築し直した方もいるでしょ
う。それは「リセット」という感覚に近いのかもしれません。

リセットという言葉を聞くと、一見、コンピューターゲームのリ
セットボタンのように、「やりなおせばいいじゃん」的な安易な
表現にも聞こえます。しかし、私たち日本人は、そもそもリセッ
ト民族なのかもしれない――そう指摘するのは、能楽師の安田登
氏です。

たとえば、伊勢神宮の式年遷宮のように、「古くなったものは新
しく作り変えた方がいい」という考え方が、日本古来からの思想
にあるというのです。

氏は著書の中で、「あらた」「あらたまる」という言葉は、「生
る(ある)」「生まれる」から生じた言葉だと述べています。

「『あらた』とは、そこに何らかの変革があって、もう一度生ま
れ直すことだ。まさにリセットだ。そして、それはすばらしいこ
とだという考え方も日本にはあった」『ワキから見る能世界』
(NHK出版)

また、能楽師として、世阿弥の後輩にあたる氏は、「初心忘るべ
からず」の「初心」について、こう解釈しています。

「初心の『初』とは、衣偏に刀で、まっさらな布地にはじめて鋏
(はさみ)を入れることを言う。ならば、『時々の初心』は、人
生の各ステージにおいて、自分の身に鋏を入れていって、過去の
しがらみを切り、新たな生を生き直すことを言い、これが芸なら
ば、新たな芸境に入るために、自身をばっさり切る、その大切さ
を言う」

日本人には馴染みの深い「水に流す」「禊」などの言葉も、時を
あらため、区切りの良い頃合に、「生まれ変わったつもりで挑ん
でみる」という再びの決意を示すことに結びつく、と氏は言いま
す。

「リセット」の語義は、機械や装置などを再び始動の状態に戻す
こと。自分でない何物かが対象の言葉です。しかし、私たちのリ
セットは、己自身が変わることが求められます。

純粋倫理の実践に置き換えるなら、それは、「捨てる」実践に他
なりません。

変わることも、捨てることも、あらためてゼロ地点(ニュートラ
ル)に立つことであり、無用な己に立ち返ることです。

現状維持に執心したり、過去の評価や実績にしがみついたり、引
きずったりするのではなく、「自分は何者でもない。裸一貫、ど
んとこい」と思えるかどうか。無用な己に立ち返って、〈自分を
改めよう〉という肚を固められるかどうか。それが、新たな生を
生き直すということでしょう。

一月も残り僅かとなりました。捨てる作業は、何も年末だけに限
って行なうことではありません。新たな地点に立って、スタート
する際にも必要なことでしょう。

じっくりと心を落ち着けて考える時を持ち、今年一年の進む方向
を今一度見定めてまいりましょう。
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日々見直していきましょう。


 

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