人生は心一つの置きどころ(140202)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

「中村天風に学んだ心の力、言葉の力」沢井淳弘(京都産業大学
名誉教授)『致知』2014年2月号特集「一意専心」より

———————————————————-
――天風先生が亡くなった後も、教えを実践してこられたのです
か。

長年習慣化していた観念要素の更改、体操、呼吸法は続けていま
したが、お恥ずかしながら瞑想や誦句(自己暗示のことば)は途
中で止めていました。

50歳を過ぎるまで20年以上もやっていなかったんです。

天風先生の教えで万全な健康を取り戻し、高校教師から大学教授
まで教師として順調に階段を上がっていったので、慢心や油断の
ようなものがあったのかもしれませんね。

――50代で再び始められたきっかけがあったのですか。

激しい腰痛を患って6か月間休職を余儀なくされた時のことです。
病床でたまたま家内が持ってきてくれた天風式瞑想のテープを聴
きました。

過去に何回も聴いていた内容でしたが、「あっ、瞑想とはこれな
んだ」と腑に落ちました。

以前は分からなかった本当の瞑想を掴んだ、という感覚を得たん
です。

それから毎日瞑想を続ける中で、自然と苦しみや不安が薄らいで
いきました。

――瞑想で腰痛が治りましたか。

私の場合は、腰痛がなくなるというよりも、瞑想を続けるうちに
「なんだ、こんな腰痛ぐらい」「どうしても治らなきゃ教師を辞
めるだけだ」と開き直る気持ちが起こりました。それから、本当
の痛みも薄らいだように思います。

そして50代も後半に差し掛かった頃、私はもう一つ、深刻な悩
みを抱えるようになりました。

英語部長として大学の英語教育全体に責任を持つ立場となったも
のの、トップとの意見が合わず口論を繰り返すようになっていっ
たのです。

最初は「負けるもんか」と張り合っていたんですが、ある日突然、
急性の鬱病になりましてね。朝、起きたら何もやる気がしない。
まるで登校拒否ですよ。

――どうされたのですか。

冷静に考えてみたら「たったそんなことくらい」という話でしょ
う。責任ある立場になれば、誰だってトップと議論くらいするも
のですよ。

「俺はなんでこんなに弱くなったのか」と思いました。その時思
い出したのが天風先生の言葉でした。

「人生の大きな問題に直面して、自分の心の弱さを感じた時は、
その時の気持ちと強かった時の気持ちを比較、検討するんだ」と。

以前に心が強かった時と、いまはどこが違うのだろうかと考えた
時、そうだ!この頃は自己暗示の誦句を唱えていない、と気づい
たんです。

先生は心を鼓舞する自己暗示の誦句をつくっておられ、若い頃の
私はこれを唱えるのが日課でした。

――どのような誦句ですか?

例えば次のようなものです。「……私はいま、私の生命の中に、
新しい力と新しい元気とを感じる。私はいま、心も肉体も新生し
つつある。同時に、私はいま、限りない喜びと輝く希望とに小躍
りする。……」

「私は今後かりそめにも、わが舌に悪を語らせまい。否、一々わ
がことばに注意しよう。同時に今後私は、もはや自分の境遇や仕
事を、消極的の言語や、悲観的の言語で、批判するようなことば
は使うまい。終始、楽観と歓喜と、輝く希望と、溌溂たる勇気と、
平和に満ちたことばでのみ生きよう」

私は再び誦句を唱えるようになり、元気な時の感覚を呼び覚まし
ていきました。悩みはなくなり、トップとの関係もすこぶる円滑
になりました。

いろいろな問題は思い方一つ。先生の言う「人生は心一つの置き
どころ」なんです。
———————————————————-

言葉の力。そして心の置き所です。今日も心の置き所をいい所に
置いて、一日を過ごしていきましょう。


 

ページの先頭へページの先頭へ
株式会社ドゥアイネット
は、iOS/AndroidのARアプリ開発とWebシステム開発を中心としたIT関連サービスを提供しているシステム開発会社です。