人間力を向上させる謙虚さ(140329)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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日本武尊(ヤマトタケル)の伝説に、次のようなエピソードがあ
ります。東の神々を平定するよう命じられた日本武尊は、伊勢に
立ち寄り、叔母ヤマトヒメより神剣「草薙の剣」等を拝受し、遠
征に出かけた。

東方の国々の神を平定し、尾張に戻った日本武尊は、己の強さを
誇示する。「伊吹山の神は素手で討ち取る」と草薙の剣を妻に預
け、伊吹山に向かった。ところが道中、毒気にやられ、三重の地
にて命を失うこととなる――。

日本武尊は、神威の象徴である剣を携行して、神の加護を受け東
征し、成果を収めることができました。しかし、そのことを忘れ、
己の力を誇示したい欲望から、結果として、命を落とすことにな
りました。

数多くの解釈がある伝説ですが、この話から、今も昔も人の心は
変わらない面があることを教えられます。

私たちは、先祖や両親から徳を受け、周囲から様々な支援をいた
だいていながら、成功するとつい自分の力のように勘違いしてし
まいます。感謝の心を忘れ、己の我を通すようになりがちです。

人間力を向上させていく要素はいくつもありますが、中でも「謙
虚さ」は不可欠な態度として挙げられるでしょう。いかに謙虚な
心を保っていけるかは、人間にとって、永遠の課題かもしれませ
ん。

「謙虚」という言葉を辞書で引くと、「控えめでつつましやかな
さま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人
に接するさま」(『大辞林』)とあります。また、「謙」という
字には、「つつしむ、うやまう」という意があります(『字通』
白川静)。

この「慎む(つつしむ)」ということは、倫理実践の心得でもあ
ります。倫理運動の創始者・丸山敏雄は、実践における十の要諦
として、その最後に「慎終」を置いています。「終わりを慎む」
ことが、実践の基本であり、成功の要件であるというのです。

物事がうまくいったり、目的や目標を達成すると、人は得てして
気を緩めてしまいがちです。しかし、本当はまだ完了してはいな
いのです。慎終とは、後始末であり、「最後に立派な終止符をポ
ンと打つこと」です。

整理整頓をする、丁寧に清掃をする、使った道具の手入れをし、
機械に油をさす、パソコンのデータを整理する、会計の収支を明
朗にして、反省点があればまとめておく、お世話になった方へ連
絡を兼ねて礼状を書く、挨拶回りをする、神仏に祈願したなら謹
んで奉告する――など、さまざまな後始末があります。

仕事が終わった後、成功した後こそ心を緩めず、感謝を込めて後
始末を行ない、物事にけじめをつけていきましょう。特に、リー
ダーから率先垂範して後始末を行なうことから、職場環境にメリ
ハリが生まれ、次への飛躍へとつながっていくのです。

慎んで終わる「慎終」の実践を積み重ねて、謙虚な心を日々深め
ていきたいものです。
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休日中の後始末を忘れないようにしましょう。


 

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