言葉の力 (140405)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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夫婦が暗い顔で向かいあっている。二人ともものをいう元気はな
い。物価の値上がりにつれて、商売もおもわしくなく、家計は苦
しく、すべてを語りつくして、なおよい智恵も浮かばないのであ
った。

妻は帳簿をとじ、ペンも投げだした。夫はやたらにタバコをふか
すだけ。柱時計の音が、物淋しく聞こえるだけである。

そのとき、ガラリと裏の玄関の戸がひらいた。「ただいま…」と
明るい、男の子の声。近くの学習塾に勉強にいっていた長男が帰
ってきたのだ。夫婦の表情に、さっと喜色が走る。

ふすまがガラリとあき、半ズボンに長靴下の愛くるしい顔がとび
こんできて、コタツにもぐりこむ。

「お父さん、お母さん、いいことあるよ」。夫婦はさっきまでの
ふさぎこみはどこへやら、ホッと救われたような笑顔。「なんな
の? ね、なにが、いいことなの」と母親。子どもはにやにやし
て、「あのね、先生がいってたよ」「塾の先生かい? なんだっ
て。早くいいなよ」と父親。

「とてもよくはたらくってさ」「だれがよく働くんだね」「お父
さんと、お母さんだよ。先生がこの前お店の前を通ったんだって
さ。そしたら、お父さんもお母さんも、とてもよくはたらいてた
ってさ。それだけだよ。ほめられたから、いいことじゃない」

子どもはひやかすように、親の顔をかわるがわる見上げるのだっ
た。親たちは、愕然としたように顔を見あわせて、心うたれたも
のを、たがいに探しあてるような眼ざしをかわすのだった。

「ただいま」という明るい言葉にまず救われ、「よく働く」とほ
められた言葉から〈そうだ、この苦境をきりぬくためには、けっ
きょく働きぬく以外に道はないのだ。可愛い、わが子のためにも
よし、これから夫婦心をあわせて働くのだ〉と決意をしたのは、
この晩からだったのである。そして後に、この夫婦の店はしだい
にたち直っていったのである。

神は人間に言葉を与えた。言葉は生命力のあらわれであり、心の
表現にほかならない。

人や物を悪くいったり、のろったりしていると、そのようになる。
そればかりか、いずれそうした言葉は自分に返ってくる。人をほ
めたり、物にたいして愛情のある言葉をかけてやっていると、相
手がそのようによくなり、それらはけっきょく、自分自身に返っ
てくるようになるのである。

せっかく仕入れてきた商品にたいして、頭から、「こんなもん、
うれるもんか」などとくさしていると、なかなか売れない。とこ
ろが、「とにかく仕入れてきた品だ。これはこれでよいのだ。ど
うかお客さんの役に立っておくれ」と言葉をかけてやっていると、
そのうち売れるようになるのである。

こちらの心の動きは、物いわぬ品物や機械などにもつたわる。目
にこそ見えないけれども、彼らとて耳をすませて聞いていると思
って差しつかえないほどである。
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今日は、午後からビジョン発表です。いい発表をしようと思わず、
元気に明るくを意識して発表に臨んで頂きたいと思います。

第18期の初心の日です。いいスタートが切れる一日にしていき
ましょう。


 

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