「ありがとう」の言葉の力(140412)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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都内で中学校の校長をしていたY氏は、A中学校への赴任が決ま
りました。その学校は荒れていて、まともに授業ができる雰囲気
ではありませんでした。不登校の生徒にも、教師がきちんと対応
していない状況でした。

山積する問題に、〈大変な学校に赴任してしまった〉と思ったY
氏。実は、家庭の中にも問題が生じていたのです。家族は五人、
妻とはほとんど会話がなく、年頃の子供たち三人とも、親子の会
話らしい会話はありませんでした。

ある日、倫理を学んでいる知人とばったり出会い、講演会に誘わ
れました。テーマは「よみがえるか家庭」というものでした。

家庭の不和を抱えていたY氏は、講演会に参加しました。参考に
なることはいくつかありましたが、その中でも、「『ありがとう』
の力」という話が印象に残りました。

家に帰ると、妻から「○○さんから電話があった」とつっけんど
んに言われました。いつもなら、「うん」や「ああ」と返すとこ
ろです。Y氏は講演を思い出し、「ありがとう」と返事をしまし
た。

食事の時も、「取り皿をくれるかい?」「はい」「ありがとう」。
「お醤油とって」「どうぞ」「ありがとう」と、必ず添えるよう
にしたY氏。たった一言ですが、この日から夫婦の関係に変化が
生じました。少しずつ夫婦の会話が増えてきたのです。

それまでは一方的な言葉の投げかけだったのが、「ありがとう」
と受け止めることで、夫婦の心の距離が縮まったのかもしれませ
ん。次第に妻の表情が明るくなり、子供たちにも、笑顔が多くな
ってきました。

もしY氏が、講演の後、「今日は良い話を聞いたぞ。これから
『ありがとう』と言えよ」と家族に押しつけていたら、どうなっ
ていたでしょう。会話どころか、家庭の雰囲気はますます暗く、
ギスギスしたものになっていたはずです。

良い話を聞いて、それを実際に実践したところから、家族に変化
が生まれました。そして、父親の言葉一つが、家族を大きく変え
ることに驚いたY氏でした。

Y氏が赴任した中学校の雰囲気も、薄皮をはがすように変化して
いきました。赴任当時は〈どうしたら子供たちが変わるか〉と考
えていたY氏ですが、〈まずわれわれ教師が変わらなければいけ
ない〉と、毎週、職員会議を開くようにしました。また、不登校
の生徒の家には、Y氏自ら足を運んで声をかけるようにしました。

ほかの先生も、根気よく生徒の話を聞き、アドバイスを送るよう
になりました。翌年、三年生全員が進学や就職を決めて、無事卒
業式を迎えることができたのです。

言葉の力は存外に大きいものです。また、発する人の立場によっ
て、その影響力は変わります。特に家庭や職場で上の立場の人が
発する言葉には、場を一変させるほどの力があります。プラスの
言葉で、家庭や職場を明るくするようにしたいものです。
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今日もプラスの言葉を使って過ごしましょう。


 

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