言葉は相手に伝わって力を発揮する(140418)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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N氏の父親は、戦後の混乱の中、二十代で建設会社を立ち上げま
した。ワンマン経営で、家族を省みず、人から何を言われても我
が道を突き進んだ父。N氏は、そのような父に対して、強い憎し
みさえ抱いていました。

N氏が中学校三年生の時、母親が置手紙を残して失踪。一年後に
離婚調停が成立して、兄弟も離れ離れになりました。

成人したN氏は、父親の口利きにより、地元のゼネコンで働きま
す。父親からのラブコールにより、三十三歳の時に一度、父の会
社に戻りました。しかし、折り合いがつかず、四年後には退職し
て別会社を創業しました。

〈父親のようなワンマン経営は絶対しない〉という決意で臨んだ
独立でしたが、経営はうまくいきません。創業九年目で大病を患
い、退院すると、四人の社員が次々と退職。健康には自信があっ
たN氏でしたが、心も身体もボロボロの状態でした。そのような
時に出合ったのが、純粋倫理です。

同業者のK氏の会社を訪問した際、そこで目にした朝礼が、これ
まで見たこともない活力溢れる朝礼だったのです。

「これだ。俺の求めていたものはこの朝礼だ」と、N氏は倫理法
人会に入会しました。活力朝礼が浸透していくとともに、職場に
少しずつ活気が生まれ、N氏も倫理の学びを深めていったのです。

〈俺の人生はこれまで父親に振り回され、苦しめられ、悲しい思
いばかりだった〉。長年そんな思いに囚われてきたN氏でしたが、
倫理を学んで、薄皮をはがすようにわだかまりは溶けていきまし
た。

ある時、N氏は富士高原研修所で開催されている「経営者セミナ
ー」に参加しました。講座の中で、両親へ手紙を書く時間が与え
られました。N氏の胸の奥底からは、父への葛藤とはまったく別
の言葉が次々と湧き上がりました。

セミナーから帰宅をすると、父が癌の宣告を受け、余命二カ月で
あることを知ったのです。妻の提案で、癌に効くといわれる温泉
に、両親を連れて出かけました。

夕食のお膳が運ばれた時です。〈今伝えなければ、こんなチャン
スは二度とない〉と、N氏は勇気を出して手紙を読み上げました。
会社を継げなかったお詫びと、四年間仕事を教えてもらったお礼
を告げ、「親父は俺の恩師で、職親です。心から感謝しています」
と言葉に出して伝えたのでした。

父はその言葉に泣き崩れました。ご馳走がまったく喉を通らない
ほど泣いて、そのまま二人で温泉に入りました。生まれて初めて
父の背中を流しながら、親子でいろいろな話をしました。

一カ月後、父は安らかに息を引き取り、柩に感謝の手紙を入れて
父を見送りました。あれほど父を嫌っていたのが、最後には、感
謝の気持ちで見送ることができたN氏。何より、直接言葉で思い
を伝えられたことで、父亡き後も、太い絆で結ばれていることを
実感しているといいます。会社は現在好調で、長男も右腕となっ
てN氏を支えています。
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言葉の力を放ってみないと力を発揮しませんね。親子の間に交わ
す言葉ほど、力強いものはありません。それは、陰にも働き陽に
も働くようです。

陽に働く言葉を放っていきたいものです。


 

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