モノへの感謝の気持ちを表現する (141206)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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年末は忙しいという。一年のしめくくりをしなければならぬので、
あちらこちらと飛びまわったり、家の中を片づけたりで、大変だ
という。

だが、その忙しいしめくくりのお礼ということが、やはりあるの
ではなかろうか。一年間いろいろと接してきた人、使ってきた物、
その他たくさんお世話になっている。

「今年もいろいろご厄介に相成りました。来年もひとつ、よろし
くお願いいたします」

人に対しては、そう言うであろう。そんな挨拶をかくべつしない
人もいることだろう。知らん顔をして、自分のことだけに汲汲と
して過ごす。めんどうだからと年末年始は、旅行をたのしむ人も
あるのである。年末年始だけは、ゆっくり休養をとらせてくれと、
平素は猛烈に忙しい人が頼んでいるのを聞くと、もっともだとは
思う。

しかし、どこに居ようと、どんなに忙しかろうと、食事はとるに
ちがいない。その食事は何で口に入れるか。ナイフとフォークを
使う。スプーン、そして箸。一般に箸を使う人は、それらをまと
めて、せめて年末くらいには一度、「今年もお世話になりました。
どうもありがとう。来年もよろしく」とお礼のご挨拶をする形を
あらわしたらいかがなものであろう。

気持ちがさっぱりするだけでなく、こうした物への感謝が、ほか
の面にも必ずあらわれて、その人の生活を豊かにするのである。

豊かとは、その人に接すると何となく暖かいような、たとえ金持
ちではなくても心の中にいろいろな財産があるような、またギス
ギスしていない、渋面ばかりしていない、明るい感じ、そうした
ものを持っていることをいう。

ナイフやフォークばかり使う人でも、クリスマスの前後か、ある
いは他の適当な日に、一年間の感謝をこめての挨拶をしたらどう
であろうか。こうしたお礼の挨拶は、必ずしも仰々しくするには
及ぶまい。心もちの、ちょっとした表現でも、しないよりは、し
たほうがはるかによいと思われる。

食事の道具に限られてしまったようだが、その他でいえば、たと
えば水である。日光や空気とならんで、生物にとって水は欠かす
ことのできないのは、誰でも知っている。だが、一年間使ってき
た水に対して、しめくくりのお礼をのべている人は少ないようだ。

天災、人災その他で水がなくなって、はじめて・・・といったぐ
あいなのではなかろうか。

日本のように水の豊富なところでも、河や湖の水がにごり、また
貯水の設備も不十分で、水をよごさぬよう、節水などが叫ばれて
いるが、さて自分自身は日常にどのように水を大切にしているか
、水にお礼を表わしているか、考えてみたらどうであろう。むつ
かしく、面倒にする必要はないけれども、せめて年の暮あたりに
は、せわしい中にも、箸に対すると同じように、いつも飲み、使
っている水に対して、しめくくりの気持ちを表わしてみては・・。
(月刊『新世』一九八二年十二月号より)
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三十年前の文章ですが、今も昔もモノへの感謝の気持ちを表現す
るのは、普遍性があるようです。このように普遍的なものの考え
方は大切にしていきたいと思います。

今日も、モノへの感謝の気持ちを意識して、過ごしていきましょ
う。


 

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