老舗企業に学ぶ (150110)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の論理より
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日本には、創業百年を越える老舗企業が多く存在します。その数
は、世界の国々と比べても、特に多いと言われています。老舗企
業の中には、創業当時から変わらない業態を守り続ける企業もあ
れば、時代に合わせて変化を続けてきた企業もあります。

こうした、長く時代を生き抜いてきた老舗企業の歩みから、先を
見る目を養うヒントが学べるのではないでしょうか。

香川県に所在する勇心酒造株式会社の創業は、一八五四年(安政
元年)です。創業百六十余年の現在の当主は五代目の徳山孝氏で
す。社名から見てもわかるように、元は造り酒屋でした。現在は
売上三十一億円のうち、清酒の占める割合は一%未満だといいま
す。大部分を占めるのが、米から生まれた「ライスパワーエキス」
を使用した化粧品です。

徳山氏が代を継いだ頃、すでに清酒業は斜陽産業となっており、
同業他社の倒産が相次いでいました。そこで氏は、日本酒だけで
はなく、培ってきた醸造・発酵技術を元に、新たな商品開発に乗
り出したのです。

造り酒屋が酒を造らず研究に没頭する姿に、「宇宙人」と蔑まれ
たこともあったそうです。資金難から自宅以外の土地も手放しま
した。

それでも西洋型の遺伝子組み換えではなく、「日本型バイオ」と
いう自然界にあるものを活かす製法を重視し、試行錯誤を続けた
結果、「ライスパワーエキス」の誕生に至ったのです。エキスを
元にしたヒット商品も生まれました。

このように勇心酒造が業界全体の低迷から脱し、発展を遂げた背
景には、徳山氏のぶれない哲学がありました。それは、「生かさ
れている」という考え方です。

氏は次のように語ります。「東洋には自然に『生かされている』
という思想があります。私なんか多くの微生物に助けてもらって
きたわけで、まさに『生かされている』と思います。(中略)私
は、『生かされている』という発想を基本に置いて、東洋と西洋
のいいところを採って合一させ、次の時代を創ってゆきたい」

日本人は昔から、自然の恵みに「生かされている」という考え方
を大切にしてきました。日本酒造りにおいても、もともと自然界
に存在する麹菌や酵母、乳酸菌の働きが欠かせません。

日本文化の源泉ともいえる米の価値を最大限に活かし、微生物を
活かす醸造発酵技術に向き合ってきた氏だからこそ、辿りついた
信念だったのでしょう。

徳山氏の商品開発には、この「生かされている」ことへの感謝が
根底にあったはずです。その、ぶれない思いは、やがて企業全体
の発展へと結実しました。

感謝の念、それは先を見る上で重要な心の姿勢です。「あらゆる
恩恵の中で生かされている自分であり、会社である」というスタ
ンスに立って、自社の将来をイメージする時、生き残りのための
ヒントがきっと見えてくるはずです。
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歴史を学んで生かしていきましょう。


 

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