恩を感じる (150214)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理です。
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ある企業の社長が、間もなく還暦を迎える頃、息子のM氏を後継
者とすることを決断しました。M氏は父から、「一年間、うちの
仕入先で修業をしてこい。話はつけてある」と指示されました。

一年後、予定通りM氏は、父の経営する会社に戻りました。その
後、十年の間にさまざまな役職に就きますが、重職に就くほど、
父と衝突するようになりました。父に意見され、叱責されるほど
反発は強まり、やがてプライベートでも会話することがなくなり
ました。

M氏が社長に就任した後も、父親との衝突は続きました。困った
のは社員たちです。「会長と社長、どちらの話を聞けばいいので
すか」と問われたM氏は、こう答えました。

「もちろん俺の言うことを聞けばいい。あっちは先が長くないか
ら」その言葉には、先代を尊敬するどころか、父への感謝のかけ
らもありませんでした。

ある時、M氏は毎週通っていたモーニングセミナーで、「ほんと
うに、父を敬し、母を愛する、純情の子でなければ、世に残るよ
うな大業をなし遂げる事はできない」という『万人幸福の栞』の
一節を読みました。この言葉は、M氏の心に波紋のように広がり
ました。

また講師から、親に考養を尽くすこと、ご先祖のお墓参りをする
ことの大切さを聞くうちに、父への気持ちに変化が表われてきた
のです。

心中によみがえってきたのは、かつて聞いた父の身の上話です。
それは起業したばかりの頃の話でした。

「赤ん坊だったお前を車に乗せて、配達や集金に行ったものだ。
配達を終えて車に戻ると、集金したお金が盗まれていたことがあ
った。でも、お前は無事だった。あの時はどんなにホッとしたこ
とか」

「私は、今までお前のためにやってきたんだ。お前の顔を見て、
勇気づけられ、歯を食いしばってやってきたんだよ。お母さんと
一緒に…」

その話を聞いた時は、父に何の言葉もかけられませんでした。し
かし、こうして振り返ってみれば、父がどんな思いで自分を育て
てくれたのか、後継者としてどれほど期待をかけてくれていたの
かがわかります。

M氏は〈親に考養を尽くし、恩返しできるような息子になろう。
会社を発展させ、社内を活性化させよう〉と決心したのです。

その後、父は他界しました。M氏の会社は何度か大きな危機に見
舞われましたが、そのたびに〈父ならどうしただろう〉と考え、
乗り切ってきました。今は、亡き父の教えを受け継いで、次の後
継者にバトンを渡すまで日々成長していこうと決意しています。

男にとって父親は、ライバルのような存在でもあります。M氏の
ように、会社を後継したとなれば尚更でしょう。〈父を越えたい〉
という思いは、成長への活力にもなります。

しかし、恩の自覚なしには、本当の力は湧いてこないでしょう。
この世に生を受けてから、数えきれないほどの恩恵の中で生きて
いる私たちは、その恩に対し〈ありがたい〉と思える人間になり
たいものです。

そして、その最たるものは、自分の命をこのように育んでくれた、
親への感謝でしょう。
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恩を感じるのは、人生の中でそう回数は多くないと思います。恩
人も多くないないのと一緒です。まず、先祖への恩(恩の遡源)、
親への恩を感じる休日にしたいものです。


 

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