人を喜ばせる (150725)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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今月のメインテーマは「活路はどこに」です。活路とは、「追い
詰められた状態から逃れ出て生き延びる方法」という意味があり
ます。(『大辞泉』)

ある統計によると、株式会社が十年後に存続している確率はおよ
そ七割、二十年後ではおよそ五割だという算出があります。あら
ゆる苦境が待ち受けていることは、避けては通れないことで、企
業を長く存続させるのはそれだけ厳しいのでしょう。

今月最初に発行した「今週の倫理」では、様々な苦境から脱出す
るカギは「人を喜ばせることにある」とお伝えしました。

ひとことで人といっても、お客様、取引業者等、仕事でかかわる
人は多岐に渡ります。その中で、経営者が最も密接にかかわって
いるのは自社の社員でしょう。

企業規模・形態によって社員数も様々ですが、日常、社員一人ひ
とりの気持ちをどれくらい意識しているでしょうか。また、職場
を働きやすい環境に改善しているでしょうか。ひいてはその社員
の後ろにいる家族のことまで配慮しているでしょうか。

「お客様を大切にする」とは、よく耳にすることですが、実は社
員に心を向ける、さらにはその家族にまで配慮するところに苦境
を脱するヒントが隠されているのです。

二十一歳で社長代行となり、それから四十八年間、増収増益を続
けた経営者がいます。長野県伊那市に本社を置く、伊那食品工業
の現会長・塚越寛氏です。同社は、日本一の寒天メーカーで、国
内シェア八十%、世界の十五%を占めます。

塚越氏は語ります。「弊社の『四十八年間連続増収増益』よりも、
『二十年間会社が嫌で退職した人はゼロ』ということに誇りを感
じます」

この背景には、独自の経営方針の確立がありました。それが「社
員に報いる経営」です。いわく、「リストラをしない。上場は考
えない。年功序列を守る」というものです。

その結果、社員らは長期の視野で腰を据えて仕事に取り組み、寒
天の製品開発が食品以外の分野にまで進みました。

年功序列制度を続けるのは、社員らが愛着を持って「伊那食ファ
ミリー」と呼ぶ社風を大切にしているからです。たとえると弟が
よく働くからといって、父や兄の食事を減らしては家族の「和」
が保てないということです。

塚越氏が目指すのは、売り上げや会社の規模を大きくするのでは
なく、絶対に倒産することのない企業を作ることです。社員に報
いるのであれば、会社を永続させることが一番と気づいたといい
ます。

かの二宮尊徳翁は、自然の摂理を盥(たらい)の水にたとえました。
「欲を出して水をかき寄せると、向こうに逃げる。人のためにと
向こうに押しやると、自分に返ってくる」

この言葉は、何を先にすべきかを示唆してくれます。苦境の中、
外にばかり目を向けるのではなく、内側にこそ、更なる発展、
永続のヒントがあるのではないでしょうか。

今日も貴社の社員は、喜んで働いていますか?(参考資料『一流
たちの修業時代』野地秩嘉著・光文社新書、『リストラなしの
「年輪経営」』塚越寛著・光文社知恵の森文庫)
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今日も、苦境の中でこそ、そこを脱するヒントが隠されている。
ということを知って取り組んでいきましょう。


 

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