何事も慣れ過ぎない (160311)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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私たちの日常には、実に多くの「慣れ」があります。「慣れ」と
は、『日本国語大辞典』によると、「たびたび経験して常のこと
となったり、平気になったりすること。また、たびたびおこなっ
てそのことに熟達すること」です。つまり、これまで出来なかっ
たことが、訓練を積むことで、出来るようになることを意味して
いるのです。

その一方で、慣れることで緊張感を欠き、油断からミスを招くこ
ともあります。気のゆるみからくる過ちをどのようにして防ぐか
は、誰もが直面したことのあるテーマではないでしょうか。

建築設備業に従事するEさんは、十カ月に及ぶガス管工事を請け
負っていました。毎日の朝礼では、道具と装備品を確認し、同僚
と指差し呼称を行なっています。

通い慣れた現場での朝礼、同じ作業工程のためか、同僚と交わす
挨拶や言葉にも、覇気が感じられません。休憩中にタバコを吸う
ことが唯一の息抜きで、本数は日に日に増えていきました。仕事
にも身が入らず、ダラダラと深夜まで作業を引き延ばしてしまう
こともありました。

引渡しまで三カ月を切った頃、Eさんのチーム内で、転落事故が
発生しました。幸い大きな怪我には至りませんでしたが、これま
での作業工程や現地KY(危険予知)の徹底について、監督指導
が入ったのです。

Eさんは、ここ最近の朝礼に臨む姿勢や、仕事に取り組む姿勢が
あまりにいい加減であったことを再認識させられました。日頃の
生活態度もだらしがなく、遅刻をすることもたびたびでした。

毎日同じ作業を繰り返す中で、心のどこかで〈事故なんておこら
ないよ〉と、仕事を馬鹿にしていた自らの心を反省したのです。

今回の事故を真摯に受け止め、チーム一丸となって改善に乗り出
したEさん。特に力を入れたのは、朝のスタートです。どの業者
よりも早く現場入りして、各自で服装をチェックしました。朝礼
で本日の作業工程を共有し、挨拶や指差し呼称は、どこよりも大
きな声で行なうようにしたのです。

最初は、周囲の注目を集めることを恥ずかしく感じることもあり
ましたが、次第に声を出すことが心地よくなってきました。この
声出しは、周囲の業者や現場全体にも好影響を及ぼしました。総
監督からは「工事が始まった当初の活気が戻ってきたようだ」と
の言葉をもらい、その後はゼロ災害で工期満了を迎えたのです。

私たちは慣れることによって、物事を始めた時の緊張感や、でき
あがった時の喜びを忘れてしまいがちです。その時に現われるの
が怠け心です。そうした時こそ、挨拶や返事、後始末といった基
本動作を徹底するなど、できることから実行して、初心を取り戻
してはいかがでしょう。

その一つひとつの行動が、活力をみなぎらせ、新たな喜びを呼び
込んで、以前にも増して良い成果を挙げることに結びつくのです。
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仕事の成熟度から見れば、慣れは悪いことではありません。ただ、
慣れ過ぎるとポカをします。慣れ過ぎないよう緊張感を持って仕
事に取り組んでいきましょう。


 

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