ベテランの盲点 (160320)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
———————————————————-
ある住宅設備会社が、配管工事を受注した時のことです。設計か
ら工事まで滞りなく進み、設備の据えつけが終了しました。住宅
設備会社のA氏は、工事部門の担当であるB氏と共に、納入先に
出向きました。そして、お客様に機械の説明をし、試運転を始め
ました。

その時です。つなぎで使用している配管の上に、B氏が何気なく
土足で上がったのです。A氏は一瞬「あっ」と思いましたが、そ
のまま試運転が始まりました。

その場は何事もなく終了しましたが、納入を終えた後、先方の関
係者がA氏に近づいて、こう囁いたのです。

「先ほど納品されたばかりの機械の〝つなぎ〟の部分に、靴のま
ま上がっていましたね」。そして「以前にもBさんは似たような
ことがあったんですよ」と付け加えたのです。A氏はただ謝罪す
る以外はありませんでした。

B氏は、工事部門の部長を長年務めている大先輩です。職人とし
て社内で一番の技術を持つ大ベテランで、A氏も日頃より尊敬し
ていました。その一方で、長年の経験をもとに仕事を進めるため、
人の話をあまり聞かない面があります。わが道を行く職人気質の
先輩でした。

会社に戻ったA氏は、この出来事を社長に報告しました。社長は
「部長には私から言っておくよ。まあ、今に始まったことでない
からね」と、事態をあまり重く受け止めていないようでした。

A氏はかつて、小さなミスに気づいていたにもかかわらず、その
まま放置し、仕事が減り続け、ついには廃業に追い込まれてしま
った取引先を目の当たりにしたことがあります。それだけに、
〈ここで軌道修正をしておかないと、取り返しのつかないことに
なる〉と、危機感を募らせたのです。

ベテランの技術や経験は、会社の財産である一方、慣れから生じ
るスキや気のゆるみは、危機にもつながりかねません。翌月の社
内会議の中で、A氏は、お客様に喜んでいただくためには原点に
戻ることが大切ではないかと、勇気をふるって発表したのです。

すると、数名の社員から、「納入したら終わりでなく、問題なく
稼動しているかを確認し、アフターケアを怠らないことが次の受
注につながるのではないか」といった前向きな意見が上がったの
です。

またB氏も、自分自身を振り返って、仕事で使う道具を大事に扱
っていなかったことを反省したそうです。そして、先日の試運転
のことを思い出し、気を引き締めることを誓ったのでした。

倫理研究所の創立者・丸山敏雄は、『万人幸福の栞』の中で「小
さいことに末を乱す人は、大切なことに終わりを全うしない」と
説いています。後始末の要点は、終わってもなお緊張をゆるめな
いところにあります。特に小さなことは「まあ、いいか」と曖昧
にしたまま放置しがちです。長年行なっている仕事の後始末を会
社全体で点検して、改善するべきは改善していきたいものです。
———————————————————-

プログラムは、大きい小さいは関係ありません。たった一文字違
っても正しく動きません。そこには妥協のない集中力が必要です
し、不具合で指摘されたら、言い訳せず素直に受け止めていきま
しょう。


 

ページの先頭へページの先頭へ
株式会社ドゥアイネット
は、iOS/AndroidのARアプリ開発とWebシステム開発を中心としたIT関連サービスを提供しているシステム開発会社です。