人生にも関所がある (160525)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

月刊『致知』2016年6月号より  
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人生にも関所がある。

「人生はしばしば出合わねばならぬ関所を幾つも通り抜ける旅路
である」

とは安岡正篤師の言葉である。関所を越えることで人は人生に新
しい世界を開いていくのである。

禅家の修行では、厳しさが極点に達したところで、よく「関」の
一語を浴びせかける、という。それを越えることで、禅者は無げ
自在の境地に到達していく。在家も同じだろう。

関は人間を磨く通過門である。

本誌は、人生の関所を越えてきたたくさんの事例を紹介し続けて
きた、といえる。なかでも、これほどの難関を越えてきた例は滅
多にあるまい、と思われる人がいる。今年の新春大会にご登場い
ただき、1200人の聴衆の心を深い感動で包んだ福島智さん
(東京大学教授)である。

福島さんのお話を初めてうかがった時、肌がチリチリ痛むような
衝撃を覚えた。

福島さんは3歳で右目を、9歳で左目を失明、全盲となった。生
来が楽天的、と本人はおっしゃるが、視力を失っても音の世界が
ある、耳を使えば外の世界とつながることができると考え、実際、
音楽やスポーツや落語に夢中になっていた、という。

だが、さらなる過酷な試練が全盲の少年を襲う。14歳の頃から
右耳が聞こえなくなり、18歳、高校2年の時に残された左耳も
聞こえなくなってしまったのである。

福島さんのお話を聞き、著書を読んで強く感じたことがある。福
島さんには4つの特質がある、ということである。

一つは非常に明るいこと。
二つはユーモアがある。
三つは常に人に何かを与えようとしている。
そして四つは、自分が主語の人生を生きている、ということ。

そこには被害者意識は微塵もない。被害者意識で生きている人は
何ごとであれ人のせいにする。人のせいにしている人に難関は越
えられない。人生は開けない。

この4つの資質こそ、福島さんをして、普通の人なら絶望してし
まいかねない人生の難関を越えさせた秘訣であるように思うので
ある。
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今日も、自分が主語で動いていきましょう。


 

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