何事にも気前よく振舞う (160601)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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ビールが次々に値上がりしたときK君は、とてもいまいましかっ
た。一介のサラリーマンである彼は、大好きなビールをこれから
飲めなくなると、腹もたつし、悲しくもなるのだった。

妻君に買っておくようにいうと、いやな顔をする。「こんなに値
上がりしては、とてもやっていかれないわ。お飲みになりたいだ
け、あなたがだしてくださらないこと」などと言われて、困った
顔をされると、しぶしぶ自分の財布の口をひらくより他に仕方が
なくなるのだった。

特別な嗜好物は自分で支払うこと。これが物価値上がりのご時勢
に、妻君から突きつけられた彼の悲劇だった。K君は、波だつ心
をおさえてビールを注文し、代金を支払うのだった。僅少のよう
ではあるが、値上がりした分は、彼の腹の底に残った。

「こんなに値上げばかりでは、とてもかないませんわ。お野菜も、
お肉も、お魚も…」くどくどと言いながら妻君のついでくれるビ
ールの味は、かくべつに苦いのであった。

このようなことから、会社に出ても朗らかに働けないのである。
健康もすぐれない。

ところでN君の場合は、反対にあっさりしている。「また値上が
りか。困るなあ…」彼ももちろん眉をひそめる。「こんなに値上
がりばかりで、政府は何をしているのかしら。もっとしっかりし
た議員さんを選ばなくてはダメよ」。妻君も大いに憤慨している。

しかしである。N君は、すぐに割り切るのだ。「まあ、いい。ど
うせ値上がりをしてしまったのだから、きっぱりと払っておきな
さい。酒代なんかは、これからはぼくが出すことにするよ」そう
いって彼自ら酒屋に電話をかけるのだ。

妻君のほうでも、夫があっさりと気前もよいので、いつまでもぐ
ずぐず言っているわけにはゆかない。「うちも大変だけれど、ま
あまあ、ほがらかにいきましょうよ。ね、あなた。さあ、いっぱ
い、どう…」といった調子で、一家団らんの幕が切って落とされ
る。おかげでN君も愉快に家庭生活を楽しむことができ、会社に
出ていってもバリバリと働ける。

こうして彼のまわりは明るい雰囲気になってしまう。そのせいか、
子どもたちも伸び伸びと朗らかな表情だ。

支払う時に、いやな顔をされると、支払われるほうも、それだけ
不愉快になる。これは人間関係だけにとどまらない。その心は物
品にも響く。まわりのすべてに波及する。

もちろん物価は上がらないほうがよろしい。しかし、どうしても
上がってしまったのなら、きっぱりと肚を決める。いつまでもメ
ソメソしていないで、スパッと払う。これが喜んで支払うという
ことだ。

惜しみ出して、いつまでも渋面をつくっている。これでは買われ
た品物のほうも、おもしろくはあるまい。食べものも栄養分も、
程よく吸収されはしないであろう。それらは生きて働かないのだ。
ケチな人間には、ケチなようにしかまわりは動かないが、気前よ
く支払いをする人には、まわりのものは気前よく働く。

とにかく支払いは、その額だけ、きっぱり喜んでやるというのが
鉄則で、これは難しいことではない。
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今日も、何事にも気前よく振舞いましょう。


 

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