自分を変えるヒント (160707)

親愛なるみなさん、おはようございます。今日もツイてます。

今週の倫理より
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いつもと変わらない出勤時の景色。社員と交わす挨拶。使い慣れ
た生活必需品。何気ない夫婦の会話――。日々繰り返されるこう
した日常の中にも、自分にとって必要な気づきは存在するもので
す。

N氏は、優秀な経営者です。カミソリのような切れ味抜群の経営
判断と采配は、一目置かれています。業績も順調に推移し、毎年、
高い利益を上げていました。

その一方で、経営者の仲間内からは、「あいつは理が立ち過ぎて、
とっつきづらい」と言われることがありました。何事も理詰めで
説明しなければ納得できない性分で、社員には「融通がきかない
社長」などと陰口を叩かれていました。社員の離職率も高く、人
材育成に課題を抱えていたのです。

N氏には、同業者の友人S氏がいます。強いリーダーシップを発
揮するタイプではありませんが、S氏の会社は、とにかく社員の
定着率が良いのです。経営面では、大きな利益こそ上げないもの
の、常に安定していました。

ある時、同業者同士の旅行があり、N氏は、S氏と三日間寝食を
共にすることになりました。

三日目の朝のこと、カミソリの替え刃を何気なくゴミ箱に捨てた
時、S氏から、「その刃はどれくらい使っていますか」と尋ねら
れました。N氏は「ヒゲが濃いから一か月以内で交換しています」
と当たり前のように答えました。

するとS氏は、自分のカミソリを見ながらこう言うのです。「こ
のカミソリ、実は三カ月使っていましてね。まだまだ使えそうな
ので、いつも〈ありがとう〉って感謝してるんですよ」そう言っ
て、カミソリに向かってさりげなく一礼しました。

N氏はその様子を見ながら、この三日間のS氏のふるまいを思い
出していました。S氏は誰にでも笑顔で挨拶をしていました。脱
いだ靴は手で揃えていました。服のたたみ方、風呂の入り方、一
つひとつを丁寧に行なっていました。

はじめは「育ちが良いお坊ちゃまだから」と思っていましたが、
旅行中、極貧の中で育った生い立ちを聞き、まったくの思い違い
だったことを感じていたのでした。

数日後、N氏は思い立って、S氏の会社を訪問しました。駐車場
には社員の車が整然と並んでいました。会社に入った瞬間、社員
が一斉に立ち上がり、気持ちよく挨拶をしてくれました。経理を
担当する奥様が、笑顔でおいしいお茶を出してくれました。先代
であるお父様の写真が、創業精神と共に掲げられていました。

目にしたものすべてが、自分の会社には無いものばかりでした。
なぜS氏の会社が安定しているのか。社員が定着するのか。N氏
はハッキリと悟りました。S氏は、経営者である前に「人」とし
て、周囲の人や物に対する感謝を持って、日常生活そのものを大
切に生活していたのです。

「人は鏡、万象はわが師」です。何気ない日常生活や身近な人の
中にこそ、自分を高めるヒントがあるのではないでしょうか。
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ヒントは足元に。今日も、自分の身近な周りの中で、自分を変え
るヒントを見つけていきましょう。


 

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